体外受精をしていると判定日までにモヤモヤして、どうしてもしたくなってしまうこと……。そう、それは妊娠検査薬での「フライング」です。
体外受精の場合、自然妊娠とは違ってお医者様に判定してもらう日がちゃんと決まっているんだし、本当はフライングせずに判定日までドンと構えておけばいい。頭ではわかっていてもどうしても気になっちゃって……
わたしはBT7で着床の陽性判定をいただいた時にhCG値をクリニックで測定しましたので、BT6〜7のフライング結果から「hCGがこの値だと検査薬の線の濃さはこのくらいだった!」というのを考察してみたいと思います。
※こちらは、2018年8月に書いた内容をブログ移設に伴い2019年9月に加筆修正したものです。
まず「BT」って何?
体外受精の記事やブログでよく出てくる「BT○(数字)」。同様に「ET○(数字)」もよく見ますよね。どちらも体外受精の「移植後○日」を指している用語です。自分がどちらなのか理解していないと「わたしも移植後○日なのに、全然ダメだー…」と、勘違いでかなり落ち込んだりするので(経験済みです)自分がどっちなのか自信のない方はぜひ参考になさってください。
BT○(数字):
胚盤胞移植後○日 ※注
ET○(数字):
分割胚移植後○日 ※注
※注:移植日当日は0(ゼロ)日とカウントするので、翌日が「BT/ET1」になります。
体外受精とは、ざっくり言うと、シャーレの中で体内から取り出した卵子と精子を受精させて、「ある程度まで」培養をしてから再び女性の体内に戻すという不妊治療です。その、培養の「ある程度まで」がBTとETの違いのポイントです。
培養の過程はこんな感じです。
①卵子と精子が無事受精したら受精卵になる
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②培養して受精卵が細胞分割する(成長を始めると受精卵は胚と呼び名が変わる)
これが、「分割胚」(=ET○と表記する)
※受精から2〜3日の培養で4〜8分割の分割胚になる
↓
③さらに培養を続け、胚の分割が繰り返されて成長し、数百個の細胞ができると「胚盤胞」と呼ぶようになる(=BT○と表記する)
※受精から5〜7日の培養で胚盤胞になる
わたしは今回は「胚盤胞」を移植をしたので「BT○」になります。
BT1〜5の症状について
BT1〜4は、ピンクのおりものが少し出る程度で、ほとんど体調変化はありませんでした。着床出血だったら嬉しいけど、体調はいつもどおりだし、BT1から早々にピンクおりが出始めていたので移植時の出血かもしれないなあ…と思っていました。でも、BT4の夜、寝る時になって、これまでに経験のなかった「足の付け根痛」が出ました。右足の付け根に、生理痛とは全く違う「ズキっ」って痛みが!子宮が大きくなる時に起こると言われているので、ちょっと期待が高まりました。
そして、BT5は、だんなさんに「手とか顔が、あつい!」と言われました。基礎体温は測らないようにしていたのですが、これには体温も上がってるかも?とさらに期待ムクムクです。
BT6にフライング!
そんな期待もあってやや鼻息荒く、ついにフライング決行です!
わたしはドゥーテストの線の出方が太くてはっきりしていて好きなので愛用しています。もちろん今回もドゥーテストです。(ネット購入の方が薬局より安かったりするし、気兼ねもいらないのでおすすめです)
移植したのが14時過ぎだったため、朝イチだとまだ早いかと思い正午にフライングしました。
(この後画像出ます)
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つるーーーーん。。( ;∀;)
正しい検査結果がわかると言われている1分後は、これよりさらにまっしろ…
その後、斜めにしたり、光に透かしたり、なんとか線が見えないかと格闘してたら角度によっては極薄ラインが見えるような気もしてきたけど、その頃には10分なんてとっくに経過してました。(なので、写真は10分以上経過した状態)がっくり肩を落とし、翌日BT7はクリニックでの判定日でした。
BT7にもフライング!
本日は判定日。クリニックは12時に予約してあります。昨日のフライング結果で意気消沈はしていたけど、一縷の望みにすがる気持ちで朝イチに再度フライングしちゃいました。
(画像出ます)
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線、出てる!!
でも、かなりぼんやり…?
昨日はお昼の12時に検査したので、実質20時間くらいしか経ってないのにこんなに変わる?!ってすごく驚きました。ああ、着床はしてくれたみたいーー(涙)と。でも、その安心感と同時に、このぼんやりさってどうなんだろう?と。
クリニックでは、血液検査で妊娠すると分泌されるホルモン「hCG」を測定しますが、どの程度の数値かによっても妊娠継続率は変わってくるため、結局ドキドキしたままクリニックに向かいました。
BT7のhCG値から線の濃さを考える
BT7、お昼の12時ちょうどに採血を終えて、検査結果を待ちました。
■結果
β hCG:72.6
思ったよりずっといい!!
ちなみに、hCGによる出産率はこんな感じ。
自分の数値から計算すると、こんな感じ。
こちらからデータ抜粋&計算させてもらいました。
となると、ドゥーテストの検出感度は「50IU/L以上」って書かれてるけど、BT6の正午時点では、まだ50に達してなかったの?と疑問に思いました。そして、70でもかなりぼんやりしているという事実。(ちなみに、上記のデータは「mIU/mL」になってるけど、分母と分子両方に「m(ミリ)」がついてるだけだから数値だけ比較すればOKですね)
【まとめ】検査薬の線の濃さからhCGを推測した結果
β hCGの一日当たりの伸び率は1.5〜1.8倍程度だそうです。そうなると、わたしのβ hCG値は、BT7で「72.6」だったので、BT6では「40.3〜48.4」程度だったと推測できるわけです。
改めて、画像と並べるとこんな感じになります。
BT6:β hCG 40.3〜48.4
BT7:β hCG 72.6
※血液検査が正午、ドゥーテストが朝8時なので、厳密には「70弱」と想定されます
なんとも、ドゥーテストの説明書きに書かれている検出感度に忠実な結果になりました。50超えて初めて、うっっ…すらと線が出るイメージ。ただ、BT6の時点でβ hCGがもし48.4だったらほぼ50だし、薄っすらでも線が出てもおかしくないようにも思うので、BT5くらいから急に体にも症状が出てきたことを考慮しても、わたしの場合は1.8倍ペースでぐんと伸びたのかもしれないです。
この結果から「BT7の着床判定日のフライングでは線が出ない可能性もけっこう高い」ことを実感しました。β hCGが40.3〜48.4と想定されるBT6でこのまっしろさでしたが、こちらの表によると、BT7での出産率は、β hCGが30〜40:56.3%、40〜50:65.9%ですから。
わたしの結論
BT7の時点で、検査薬の線は「ごく薄くぼんやり」とでも出るとほぼ着床は確定するので安心するが、出ない可能性もけっこう高い。まっしろでも病院での正式な検査結果が出るまでわからない。
(長々と書きましたが結局当たり前すぎる結論ですね。すみません……)
▼引き続き、BT8〜のフライング考察もご覧になりたい方はこちらもどうぞ!
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