日本には、果物が一番美味しい「旬」だけに登場する名品スイーツがたくさんありますね。
新橋にある巴裡(パリ)小川軒の「桃パイ(もものパイ)」 はその代表だと個人的には思っています。長いこと愛してやまない桃のお菓子で、だいたい毎年6月ごろに登場。その頃になると「そろそろ桃パイが出たかな?」と自然とお店に足が向くのです。
今回は、そんな「桃パイ(もものパイ)」の魅力や、お店の詳細、桃パイやそれ以外の人気スイーツなどについて、写真付きで詳しくご紹介します♪
巴裡小川軒の「桃パイ(もものパイ)」とは
レイズン・ウィッチで有名な「巴裡小川軒」。
明治38年に新橋に洋食屋として創業後、洋菓子全般が独立する形で「巴裡小川軒」が創業しました。ちなみに「巴裡」と書いて「パリ」と読みます。
この「巴裡」がつく小川軒は新橋と目黒の2店舗のみ。それ以外に鎌倉、御茶ノ水、代官山にも小川軒はありますが、それぞれご親族で特色を出したお店を経営されているそうです。
毎年、初夏から夏までの「桃の旬」限定で、その時期に最高に美味しい桃の品種を追いかけて提供しているとのことで、桃の色や風味は微妙に変化していきます。
余談ですが、その年によって「桃パイ」「桃のパイ」「もものパイ」と公式サイトの表記が変わるんですよ笑。
この記事では、いったん「桃パイ」で統一させていただきますね。
「桃パイ」の魅力と特徴
〜「材料8割、腕2割」〜
いかに良い腕をもってしても、美味しさの良し悪しの8割は材料で決まるという精神が巴裡小川軒のモットー。
旬のすぎたフルーツは決して使用せず、添加物も極力使用しない。
まさに「素材そのもの」の味を感じられる美味しいお菓子ばかり揃うお店ですが、桃パイはその精神の最高峰かもしれません。
巴裡 小川軒の夏の定番ケーキ。産地から日配される、上質な瑞々しい桃をふんだんに使用しています。バターの風味が濃厚な自家製パイ生地の中には、カスタードクリームと桃をたっぷりと入れました。
巴裡小川軒公式サイトより引用
自家製の折りパイの器に、毎朝炊きあげるカスタードクリームをたっぷり、そして生クリームも少量注入。
その上から半分にカットした桃で蓋をしたお菓子です。
ナイフを入れた直後から漂う桃の芳醇な香りはたまらなく、その断面は水分量も色鮮やかさも最高。鮮度抜群であることが伝わってきます!
桃の表面にナパージュで艶をプラスしていますが、それ以外の余計な装飾は一切ありません。
カスタードの質感はまったりした濃密なタイプ。桃果汁と混ざり合うことでトロリとしたなめらかな食感に変化するのも大好きです。
これぞ正統派、老舗店のカスタードは卵黄の風味が強すぎず、ミルクと卵の絶妙なバランスで桃の美味しさを引き立てています。
パイ生地はしっとりしていますが、ハラハラと優しく崩れていくような軽やかさもあります。
フランス菓子に多い、発酵バターが強いザクザクの歯触りのパイとは対極にあるような「日本の洋菓子」ならではのシンプルなパイは、旬の白桃に丸ごとかぶりつくより、さらに、もっともっとジューシーだ!と感じさせてくれるんです。
桃の果汁をこんなにも生き生き、魅力的に発揮させるパイは他にないのでは?と思うほど、わたしの中では、まさに最強に美味しい桃菓子です。
「桃パイ」のサイズや価格(参考)
だいたい直径8~9cm、高さ7cmほどの上品なサイズです。
桃の品種によっても大きさや高さは若干変わる可能性があります。
価格は時価なので、販売される年によっても変動しています。
2019〜2020年:600円(税抜)
2021年:650円(税抜)
2022年:700円(税抜)
2023年:800円(税抜)
近年では、小麦などの原材料、原価の高騰、物価上昇などが重なっていますのでだんだん値上がりしている傾向にあります。これは、他のパティスリーや和菓子店などと同じ状態ですね。
個人的には、価格を維持して品質が低下したり提供終了になってしまうより、値上げしてでも、いつまでもこのままの美味しさを守り続けてほしいと願っています。
巴裡小川軒「桃パイ」の入手には予約がおすすめ!
「桃パイ」の販売期間
桃パイの提供期間は、公式ヘルプサイトによると以下の期間です。
例年、5月下旬から8月中旬まで、新橋店・目黒店のみで販売しております。
年によって、多少前後する場合がございます。
出始め(旬の走りの頃)は、桃パイの提供数がかなり少ないため、予約やお取り置きはできません。
提供数が安定した頃、年によって異なりますが6月下旬ごろから予約の受付がスタートします。
桃パイを確実に購入したい方は、直接訪問するか、もしくは電話で問い合わせして予約をしておくのをおすすめします。
その他、アクセス方法、住所などの詳細はこちらをご覧ください。
併設「サロン・ド・テ」で出来立てを堪能!
併設のサロン・ド・テでひと休みしながらいただく桃パイは格別に美味しいです。
特に旬の生フルーツを使用した洋生菓子は、できるだけ出来立てで、持ち運びによる温度変化の影響(劣化)の無い状態がベストだと感じているため、イートインスペースがあるお店ではそのままいただくのが好きです。
巴裡小川軒「旬のパイ」などの実食レポート
桃パイ以外にも、旬のフルーツパイが季節ごとに登場する巴裡小川軒。
お店の名前を冠した「小川軒ロール」「レイズン・ウィッチ」「ショートケーキ」なども人気です。実食した時の写真とブログをご紹介しますので、気になるものがあったら併せてご覧になってください♪
マンゴーのパイ(初夏〜夏/6〜8月ごろ限定)
桃パイと同じパイ生地、カスタード、生クリームに「旬のマンゴー」を贅沢に盛り付けたパイです。
(ブログ記事作成中)
栗のパイ(秋〜冬限定)
実は、この栗のパイはまだ食べたことが無いんです。秋は秋冬限定で「和栗のモンブラン」が登場するので、ついそちらを選びがち。また食べる機会があったらブログに書きます♪
いちごのパイ(冬〜春限定:苺の出来によって初夏まで提供)
桃、マンゴーと同じパイ生地、カスタード、生クリームの上にたっぷりの苺を盛り付けたパイです。わたしは2022年の冬に初めて見かけましたが、昔からあったのかな?
巴裡小川軒のその他の名品
レイズン・ウィッチ
ショートケーキ
小川軒ロール
小川軒ロールと、季節によってフレーバーの変化するロールケーキもお手頃で美味しいので人気です。
(ブログ記事作成中)
モンブラン
巴裡小川軒 新橋店 店舗情報
わたしの行きつけは新橋店です。
新橋店の店舗情報、アクセス方法などの詳細をご紹介します。
店名:巴裡 小川軒 新橋店/サロン・ド・テ
住所:〒105-0004 東京都港区新橋2-20-15新橋駅前ビル1 号館1階(第一京浜側)
大通りに面した新橋駅前ビルの1階に店舗があります。名店「ポンヌフ」のすぐ近くです。
営業時間:
■新橋店(テイクアウト専用)
平日:10:00 〜 18:30
土曜日:10:00 〜 17:00
※定休日:日曜・祝日(不定休)
■新橋店サロン・ド・テ(イートイン)
平日:11:00~17:30(ラストオーダー)
土曜日:11:00~16:30(ラストオーダー)
※定休日:日曜・祝日(不定休)
サロン・ド・テ店内席の予約:不可
洋菓子(テイクアウト)予約:可(旬を迎える前など、予約不可の商品もあります)
●公式サイト/●公式インスタグラム
●食べログ(新橋店)/食べログ(サロン・ド・テ)
アクセス情報
JR:山手線・京浜東北線 新橋駅 徒歩1分
東京メトロ銀座線:新橋駅 徒歩2分
都営地下鉄浅草線:新橋駅 徒歩1分
都営地下鉄大江戸線:新橋駅 徒歩5分
※新橋駅前ビルは、各線「新橋駅」の地下1F通路から直結しています。
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